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スマホの活用や
IT化により、
「キツイ・汚い」は
過去のイメージに。

株式会社市川工務店
建築部 工事課

末松 広一 さん

入社19年目。工事課に所属し、学校などの公共施設や民間企業の工場、住宅、解体工事などの施工管理を担当。スマート建機などを活用した現場の省力化に取り組んでいる。

専用の写真アプリを全社で導入。 大幅な省力化を実現しています。

現場の写真撮影を専用アプリで簡略化

当社が取り組んでいる建築現場の省力化の一つが、現場での写真撮影の簡略化です。現場では、工事の過程を必ず写真に残さなければいけません。必要事項を記入した黒板を設置し、1日に何度も撮影をするのですが、これがとても大変なのです。そこで当社では、スマホに入れた専用アプリで、簡単に写真の撮影と管理ができる仕組みを導入しました。単に写真を撮るだけでなく、撮影画面に電子黒板が表示され、メールなどを打つ要領で文字も入力することができます。

2人1組の作業が1人でできるように

当社ではこの写真撮影アプリを2017年から導入していますが、以前は現場での撮影はもちろん、その後の写真整理に大変な労力がかかっていました。多い時には何百枚という写真を撮影しますから、どうしても作業に長い時間を費やさないといけない。それが現場でスマホを操作するだけで簡単に整理でき、黒板も画面内にきれいにセットすることができます。また、以前は黒板を持つ人、写真を撮影する人が2人1組で作業を行っていましたが、このアプリを使えば、黒板を持つ人が必要なくなる点も大きなメリットです。

スマホに慣れた若い人には最適のツール

最初の頃は「改ざんの恐れがあるのでは?」といった心配の声もありましたが、不正ができない仕組みになっていることをきちんと説明し、今ではお客様にもそのメリットを理解していただいています。今後はもっと業界全体に広まっていくと思いますね。スマホにインストールするだけで簡単に利用できるため、当社でも現場に関わる社員はみんな活用するようになりました。特に若い社員は、スマホの使い方に慣れている人がほとんどですし、本当に使いやすいと思いますね。

IT化の波が確実に押し寄せてきており、 今後も便利な仕組みが続々登場するはずです。

深さ・位置を正確に割り出すICT建機

もう一つ、現場の省力化に大きく貢献しそうなのが、「クイックスマコン」と呼ばれるICTを活用した施工管理システムです。バックホーで地面を掘削する際、あらかじめ図面を入力しておけば、自動的に深さと位置が割り出され、重機オペレーターはこれを表示したモニターを確認しながら作業を行うことができます。今までは、必ず補助作業員が同行し、掘る場所の深さや位置を測りながら作業を進める必要がありましたが、このシステムを使えば、オペレーター1人でも掘削作業が可能で、大幅に省力化することができます。

事務所からでも作業状況を確認できる

また、このシステムを使えば、より正確に掘削作業を行うことで品質が向上し、工期短縮にもつながります。さらには、遠隔操作ができるため、事務所にいてもパソコンを確認するだけで、「今日どれだけ作業が進んだか」「今どこを掘っているのか」といった情報を把握できます。運転席の中にカーナビのように設置し、操作も複雑ではないため、このシステムを使ったオペレーターさんからは、「ぜひ今後も使いたい」と言われています。人手不足が深刻になるなか、今後はこうしたシステムが当たり前に使われるようになりそうです。

キツイ・汚いはすっかり過去のものに

建設業界では、今後もITを活用した便利なシステムが次々と登場していくと思います。そして、新たな仕組みを活用することで、以前のようなキツイ・汚いといったイメージは、どんどんと過去のものになっていくはずです。私たちが入社した頃は、工期に間に合わせるため、夜間に作業したり、土日に出勤したりするのが当たり前でした。ただ現在は、当然のように週休2日制になってきています。昔とは比べものにならないぐらい働きやすくなっていますし、ぜひたくさんの方に建築業界を目指してもらいたいと願っています。