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建築を学んでいる方向け

建物ができるまで

機械設備工事

空気調和設備工事

空気調和設備は、建物の温度や湿度、空気の流れや綺麗さなどを適切にコントロールするための設備です。
空気調和設備工事では、機器の設置や配管、ダクトの取付けなどを行います。
天井裏にはたくさんのダクトや管が張り巡らされるため、機器の位置やダクトのルートなどを十分に調整したうえで、施工に入ります。
まずは機器やダクトの取付けを行い、天井が張られたら、設置した機器の位置を確認しながら天井に穴をあけてカバーなどを取付けていきます。

機器が現場に搬入されたら、まずは搬入された機器に間違いがないか、数量や型番などを確認します。
そして、機器の仕様や数量が正しいことが確認できたら、設置場所まで運び、機器の取付けを行います。
この建物では、室外機を屋上に設置するため、クレーンを使用して運んでいます。
架台にしっかり固定し、地震や強風などで倒れないように取付けます。

配管やダクトの取付けが完了したら、設計通りの風量となっているか、管に漏れがないかなど適正に施工ができているか確認します。
写真では、冷媒管に圧力を加えて圧力の低下がないか(漏れがないか)の検査をしています。

給排水衛生設備工事

給排水衛生設備は、給水・排水やトイレなど水に関わる設備のことで、給排水衛生設備工事では、配管や器具の取付けなどを行います。
建物には、上水などを必要とする箇所に供給する給水管や雨水や汚水などを敷地外に排出する排水管などが必要となるため、それぞれの条件に適した種類、大きさの管を選定して配管します。
また、適切に排水するためには、管の勾配などにも注意が必要となります。

配管が完了したら、管に漏れや接続不良などがなく適正に施工ができているか確認します。
写真では、排水管に漏水がないかを確かめるため、配管内を水で満たして水位を測定しています。
一定期間放置している間に水位の低下が見られなければ検査は合格です。

内装が仕上がったら、配管した給水管や排水管に便器や手洗いなどの器具を取付けます。