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※取材・撮影:2023年8月

学歴:短期大学卒
勤務先:有限会社アーキ・キューブ

資格を取得しようと思ったきっかけ

短大時代に建築を専攻し、設計士の道に進みたいと考えていたため、ゆくゆくは建築士の資格を取得しようと思っていました。会社に就職して2年目までは2級建築士の資格取得を目指して頑張っていたのですが、3年目の時に法律が改正され、実務経験の要件が緩和されたことから1級へとシフトして勉強を開始しました。

勉強期間、時間

2級建築士の取得を目指していた頃から1級建築士の試験内容に関しても勉強をしており、学習期間はトータルで3年ほどになります。勉強時間は週20時間以上を目標に頑張りました。1年目は仕事と資格勉強を思うように両立できず十分な時間を捻出できませんでしたが、1回目の学科試験に落ちたことで気持ちを切り替え、2年目以降は週20時間をキープするようにしました。

勉強方法
平日は自宅やカフェで自習し、日曜日には専門学校で講義を受けました。試験の範囲がとても広いため、一度理解した問題を何度も繰り返すのではなく、分からない部分だけを効率的に勉強するように意識しました。また、すきま時間を有効活用するため、過去の問題を自分の声でスマホに録音し、通勤時間などに聞くようにしていました。
心掛けたこと

2年目の試験に向けては「勉強量だけは誰にも負けないくらいやろう」と心に決めて頑張りました。ただ、普段は設計関係の仕事しかしていないため、施工の科目については現場のイメージが湧かず苦戦しました。そこで、できるだけ記憶に残るように学校の先生に何度も質問するように心掛けていました。

資格取得における仕事内容の変化
業務内容自体は大きく変わっていませんが、工事の計画全体を俯瞰して見られるようになり、仕事にも少し余裕を持てるようになったと思います。名刺に「1級建築士」と書けるようになったこともうれしいです。今後はより専門性を高めるために民間資格の取得などにもチャレンジしていきたいと思います。
今後資格を取得される方へのアドバイス

本試験の最後の1秒まであきらめないことが大事です。私は学科試験が終わる5分前にマークミスをしていることが分かり、半分くらい修正して何とか合格しました。また、設計製図の試験は特に、時間が足らず焦ってしまいがちです。「本番ではこれまで身に付けたことしか出せない」と考え、模試などを通じて何度も練習しておくことが大切だと思います。