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日常の全ての経験が、
設計のアイデアに
繋がっていく。

Profile

工務店勤務を経て、2021年に現在の会社へ中途入社。工務店時代に二級建築士、その後一級建築士の資格を取得しステップアップを果たす。現在は官公庁から民間まで幅広い建築プロジェクトの基本計画から設計、工事監理まで一連の業務を担当している。

ASAMI YASUDA

株式会社デザインボックス
一級建築士

安田 麻見さん
※取材・撮影:2026年7月

INTERVIEW MOVIE

建築は「居場所」をデザインする仕事。

建築設計に興味を持ち始めたきっかけは?

高校生の時の進路指導がきっかけです。当時は建築という発想があまりなかったのですが、理系のクラスにいたこともあり、将来はものづくりの分野で仕事をするのかなと思っていました。ただ、機械やシステムを相手にするよりも、人と関わり合うようなお仕事がしたいという思いがあり、進路指導の先生といろいろ話をしていきました。その際に「建築が向いているんじゃないか」と言っていただき、自分で調べて考えていくうちに、やりたいことと理系・ものづくりの分野が重なったため、この道を志しました。

どのような勉強や過程を経て入職したのですか?

大学は建築学科に進学し、構造や設備、計画など幅広く建築の知識を身につけました。その中で設計の授業が好きになり、設計課題で一つの建物に向き合う時間がすごく好きだったことが、設計の道に進むきっかけになりました。 卒業設計では、人が自然と集まって思い思いの時間を過ごすような「都市の居場所づくり」を考え、建築だけでなく街とのつながりや人の行動を意識して形にしていきました。この経験を通して、建築は建物を作るということだけではなく、人と地域との関わりをデザインする仕事なんだなと実感し、その時考えたことが今の基礎になっています。

どうして現在の就職先を選んだのですか?

以前は工務店に就職し、一家族一家族の方と対話をしながら家づくりをしていました。直接喜んでいただけることにすごくやりがいを感じていたのですが、一級建築士の資格を取得したことをきっかけに、より多くの人に使われるような、地域や社会に貢献できる建物に携わりたいなと思ったのが理由です。現在は老人福祉施設や養護施設、工場、倉庫、保育園など、本当にさまざまな用途の建物の計画に携わらせていただいています。一つひとつの案件で新しい学びがあることが、今の会社に入ってよかったと感じる点です。

街で見つけた「いいな」を、設計のヒントに。

現在はどんな仕事に携わっていますか?

建築プロジェクトの基本計画から設計、工事監理まで一連の業務を担当しています。建物が計画されて完成するまでの各段階で、建築士としての役割を果たしています。設計というと机に向かって図面を書くイメージが大きいかもしれませんが、お客様との打ち合わせ、行政の方との調整、施工会社さんとのやり取りなど、どちらかというと外に向かって動くことが多いです。 最近では保育園の増築と改修をやらせていただいたのですが、子供たちが園にいながらの工事だったため、どう安全を確保していくかといった問題点に向き合いながら進めました。

実際に働いてみて感じることは?

この仕事の魅力は、長い時間をかけて一つの建物に携わることができるので愛着が湧くところと、出来上がったときに多くの人に喜んでもらえるところです。以前携わった老人福祉施設のSNSで楽しそうなイベントの様子を見かけたりすると、他人事ではないような感じで嬉しくなり、やりがいを感じます。 また、仕事と日常を完全に切り離すことが難しい仕事だとも感じています。街を歩いていて「いい空間だな」と思ったり、旅行先で建築を見たり、ふと入ったカフェで心地よさを感じたり、日常のさりげないことのすべてが建築の仕事に繋がっています。興味があることを仕事にも生活にも落とし込めている感覚があります。

これから業界を目指す方へのメッセージ

建築業界は男性が多いイメージがあり、女性が働きづらい環境ではないかと思われがちですが、それぞれのライフステージに合わせて働ける環境が整っています。 子育てや家事、介護などのプライベートでの経験や視点は、使いやすさや「かゆいところに手が届く」ような建物を計画する上で、必ず活きてくる大切な視点です。 これから目指す方には、プロの視点ではない「日常の中の延長にある感性」を大事にしてほしいですね。仕事に対して気負いすぎず、女性の方もどんどんチャレンジしていただきたいなと思います。
この仕事に向いているのは、自分の中に「こうしたい」というこだわりや芯を持ちながらも、周りのアドバイスを「まずはやってみよう」と素直に受け入れられる人。自分のこだわりをより良くするために他者の視点を取り入れられる柔軟性があれば、きっと面白いものづくりができます。気負う必要はありません。ぜひ多くの女性や若い世代の方々にチャレンジしていただきたいですね。

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