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施工管理の仕事に
情熱を傾ける理由。
それは何もない場所に
建物を作る達成感。

Profile

岐阜県立大垣工業高校卒。30歳。入社12年目。建築工学科で土木を学んだ後、内藤建設株式会社に入社。建設部に所属し、店舗や工場、倉庫など幅広い建築物の施工管理を担当。入社後に1級建築士を取得、現在は1級施工管理技士の資格取得に向けて勉強中。

KAZUYA OGAWA

内藤建設 株式会社
施工・建築

小川 和哉さん
※取材・撮影:2018年11月

INTERVIEW MOVIE

父のイキイキと働く姿を見て、建設業界へ。

建設業界に興味を持ったきっかけは?

私の父が大垣市内で土木建設業の仕事をしていたため、小さい頃から興味を持っていました。中学時代には職場見学で父の職場を訪れたのですが、その時の働きぶりを見て思ったのは、「自由で楽しそうな仕事だな」と(笑)。今から考えると甘かったのかもしれませんが、これをきっかけに自分も同じ道に進みたいと考え、工業高校に進学しました。

施工管理についてどのように学ばれましたか?

私が進学した工業高校の建築工学科は、建築と土木の両方が学べる学科で、ここで建築の基礎を学びました。ただ、2年次に建築と土木のどちらかを選択するのですが、私が選んだのは土木。父の仕事がどちらかと言えば土木関連だったからです。ところが、いざ今の会社に就職してみると、建築の施工管理を担当することになり、高校時代に考えていた道とは方向転換することになりました。

高校時代はどんな風に勉強していたのですか?

特別なことは何もしていません。普通に授業を受けてテスト勉強を頑張ったぐらい。資格の取得についても特に力を入れたわけではありませんでした。むしろ高校時代は、小さい頃から続けてきた野球に全力を傾けていましたね。勉強に力を入れるようになったのは、仕事を始めてからです。

現場の職人さんたちは、気さくで優しい方ばかり。

現在はどんな仕事に携わっていますか?

最近では岐阜県立岐阜工業高校内にできた「ものづくり教育プラザ」に携わりました。そのほか、これまでに企業の工場や倉庫、老人ホームや歯科医院なども担当しています。建物ごとに必要な設備も違ってきますし、現場ごとに新鮮な気持ちで仕事ができて面白いですね。

これまでで一番印象に残っている現場は、最初に携わったドラッグストアです。工期が3カ月と短いなか、天候などに左右されて徐々に期限が迫ってきて・・・。本当に終わるだろうかと不安になった時もありましたが、最後に完成した時にはこれまでに味わったことのない達成感がありました。施工管理の魅力は、何もない場所に建物が建つ工程を見届けられること。また、現場の責任者としてうまく工事を進められた時には、大きなやりがいを感じます。

実際に働いてみてギャップを感じたことはありますか?

建設現場というと、強面で頑固な職人さんが多いと勝手に思い込んでいましたが、実際に働いてみると気さくで面白い方ばかりで意外でした。あとは、現場作業ではなく、むしろ事務作業が多いことにも驚きましたね。

入社する前は、施工管理の仕事はどういうものかを全く理解できていなくて、てっきり自分で体を動かして建物を作り上げていくものとばかり思っていました。その後、実務を通じて、施工管理は段取りを考えて仕事をお願いする立場なんだと理解しました。

私もそうでしたが、中学・高校生の頃から、施工管理の仕事をきちんとイメージできている人はほとんどいないと思います。ただ、私が日々実感しているように、ゼロから建物を完成させていくとてもやりがいの大きな仕事です。学生時代から専門的な知識を身に付ける必要はありません。社会人になってから学べば十分ですから、ぜひ少しでも多くの方にこの仕事の魅力を知ってもらいたいですね。

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